桐竹鳳凰文
あおう人形工房の本日のお仕事
お殿さまの衣装に仕立てます
画像をみていただくと光量の違いで色合いが変わるのが分かります
こちらの有職文様、桐竹鳳凰文は麒麟(きりん)を加えて桐竹鳳凰麒麟文とし、筥形の構図に纏められた文様です。
泰平の世を治めた君主を褒め、天上から鳳凰ほうおうが舞い降りてくるとされ、地上の梧桐あおぎりに栖すみ、六十年に一度稔る竹の実を食して現世に栖まうとする。しかし、乱世と共にたちまち天上へ還るとされ、善君の世の証しとして天皇の袍に織り表されました。大儀には黄櫨染こうろぜんの袍を、小儀や行幸ぎょうこうには麹塵染(きくじんぞめ)の桐竹鳳凰文の袍が用いられました。
記憶に新しい所では、令和元年(2019)の即位礼正殿の儀にて天皇陛下が着用された黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)の文様です。
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