A:節句とは、中国から伝わった暦の上での風習を、日本人のくらしに合わせて取り入れたものです。昔はたくさんの節句がありましたが、現代に伝わるのは1月1日(元旦)は別格として、人日(じんじつ・1月7日)、上巳(じょうし・3月3日)、端午(たんご・5月5日)、七夕(たなばた・7月7日)、重陽(ちょうよう・9月9日)の5つの五節句といわれるものです。
節句の祝いは、核家族化が進む中で、祖父母から孫までが世代を超えて団欒の時を持つ、貴重な機会となっています。ひなまつりや端午の節句の日に、家族・親族が集まり、自分の成長を祝福してくれた記憶は、いつまでもお子様の心に残ることでしょう。そんな機会を毎年積み重ねていくことで、家族の絆を大切にする心が自然に育まれることにつながると思います。